2016年 02月 05日
Gone Home コンソール版について |
2016年1月12日に『Gone Home』のコンソール版(PS4 & XBOX ONE)が北米でリリースされ、つい先日には公式Twitterによって2月12日に北米以外の地域(イギリス/EU/オーストラリア/ニュージーランド/ブラジル/ロシア)でもリリースされることが発表されました。
Gone Home is NOW AVAILABLE on Xbox One & PS4!
#GoneHome will officially be available on PS4 & XB1 in UK/EU/Aus/NZ/Brazil/Russia on FRIDAY, FEB 12!
すでに北米版を触ってご存知の方もいらっしゃるようですが、こちらのコンソール版は多言語に対応しており、その中には日本語も入っています。よって日本語に切り替えて遊ぶことが可能になっております。
【コンソール版ローカライズの経緯】
元々PCでリリースされた『Gone Home』は、当時設立されたばかりのThe Fullbright Company(現Fullbright)が多言語にローカライズする費用を捻出できなかったという事情もあり、ファンによる有志翻訳を募集するというユニークなアプローチを取っていました。これに申し込んだのが僕(伊東龍)と武藤陽生さんで、このあたりの経緯については以前ファミ通さんでも紹介していただきました。
キャラクターがまったく登場しない青春アドベンチャー!? 90年代が舞台の『Gone Home』(PC/Mac/Linux)をインプレッション【ファミ通インディーゲーム】
今回『Gone Home』がコンソールに移植されることになり、英語以外の言語は基本的に翻訳/ローカライズ会社によって翻訳し直されることになったのですが、日本語版のみに関しては僕たちの仕事が評価され、コンソール版でもそのまま使いたいという連絡を昨年の9月頃にFullbrightのスティーブ・ゲイナーさんからいただきました。
(手前味噌ですが、日本語版には英語版にはない独自のアイデアがいくつか入っています。ゲーム内に登場する雑誌やパンフレットなど、オーバーレイの字幕とその下のグラフィックの文字の位置を極力同じ位置に揃えて対応関係をわかりやすくする、手書きによる人物の差異を文字色を変えて補うなどがそれで、これらの点に関してはスティーブさんより「英語版でもこうすればよかった!」とお褒めの言葉をいただきました。こうした経緯もあり、各国版の中で日本語版だけは公式サイトに直接ファイルを置かせていただけるという結果にもなりました)
よってコンソール版に入っている日本語テキストは基本的にPC用に公開した日本語パッチと同じものです。ただしトロフィーや実績など、コンソール特有のテキストが今回コンソール版への移植を担当された方によっていくつか追加されており、コンソール版に合わせた表記の修正、倫理的な部分においての表現の変更なども若干なされています。この点に関しては僕たちは基本的にタッチしておりません(多少の要望は行いました)が、担当された方が熱意と誠意を持って行ってくださいました。
【日本のストアでのリリース】
そして気になる日本のストアでのリリースなのですが、非常に残念なことに現時点での予定はないとのことです。最初からそのような形で動いていたわけではないのですが、日本における売り上げの見込み、CERO等の審査その他諸々に必要となる費用・リソースを検討した結果、パブリッシャーより日本展開は見合わせるという判断が下されたという連絡を本日スティーブさんよりいただきました。
もちろん将来的な日本でのリリースが100%ないということではありませんが、現時点ではかなり低いと見てよいのではないかと思います。もし計画の変更などがあった際は、また連絡いただけるとのことです。
翻訳を行った者としてもこのコンソール版を楽しみにしていたので残念ですが、パブリッシングはお金を回収しないと成り立ちませんし、その判断は受け入れるしかないと思っています。
日本の展開はどうなっているのだとやきもきしている方々に早く確かな情報をお伝えしたかったのですが、いろいろ状況が動き続けていたこともあって今までできませんでした。
このようにやや残念な結果となってしまいましたが、上記の通り海外リリース版を日本語でプレイすることはできますので、北米アカウント等を作れる環境にある方は是非コンソールで『Gone Home』を楽しんでいただけたらと思います。
Gone Home is NOW AVAILABLE on Xbox One & PS4!
#GoneHome will officially be available on PS4 & XB1 in UK/EU/Aus/NZ/Brazil/Russia on FRIDAY, FEB 12!
すでに北米版を触ってご存知の方もいらっしゃるようですが、こちらのコンソール版は多言語に対応しており、その中には日本語も入っています。よって日本語に切り替えて遊ぶことが可能になっております。
【コンソール版ローカライズの経緯】
元々PCでリリースされた『Gone Home』は、当時設立されたばかりのThe Fullbright Company(現Fullbright)が多言語にローカライズする費用を捻出できなかったという事情もあり、ファンによる有志翻訳を募集するというユニークなアプローチを取っていました。これに申し込んだのが僕(伊東龍)と武藤陽生さんで、このあたりの経緯については以前ファミ通さんでも紹介していただきました。
キャラクターがまったく登場しない青春アドベンチャー!? 90年代が舞台の『Gone Home』(PC/Mac/Linux)をインプレッション【ファミ通インディーゲーム】
今回『Gone Home』がコンソールに移植されることになり、英語以外の言語は基本的に翻訳/ローカライズ会社によって翻訳し直されることになったのですが、日本語版のみに関しては僕たちの仕事が評価され、コンソール版でもそのまま使いたいという連絡を昨年の9月頃にFullbrightのスティーブ・ゲイナーさんからいただきました。
(手前味噌ですが、日本語版には英語版にはない独自のアイデアがいくつか入っています。ゲーム内に登場する雑誌やパンフレットなど、オーバーレイの字幕とその下のグラフィックの文字の位置を極力同じ位置に揃えて対応関係をわかりやすくする、手書きによる人物の差異を文字色を変えて補うなどがそれで、これらの点に関してはスティーブさんより「英語版でもこうすればよかった!」とお褒めの言葉をいただきました。こうした経緯もあり、各国版の中で日本語版だけは公式サイトに直接ファイルを置かせていただけるという結果にもなりました)
よってコンソール版に入っている日本語テキストは基本的にPC用に公開した日本語パッチと同じものです。ただしトロフィーや実績など、コンソール特有のテキストが今回コンソール版への移植を担当された方によっていくつか追加されており、コンソール版に合わせた表記の修正、倫理的な部分においての表現の変更なども若干なされています。この点に関しては僕たちは基本的にタッチしておりません(多少の要望は行いました)が、担当された方が熱意と誠意を持って行ってくださいました。
【日本のストアでのリリース】
そして気になる日本のストアでのリリースなのですが、非常に残念なことに現時点での予定はないとのことです。最初からそのような形で動いていたわけではないのですが、日本における売り上げの見込み、CERO等の審査その他諸々に必要となる費用・リソースを検討した結果、パブリッシャーより日本展開は見合わせるという判断が下されたという連絡を本日スティーブさんよりいただきました。
もちろん将来的な日本でのリリースが100%ないということではありませんが、現時点ではかなり低いと見てよいのではないかと思います。もし計画の変更などがあった際は、また連絡いただけるとのことです。
翻訳を行った者としてもこのコンソール版を楽しみにしていたので残念ですが、パブリッシングはお金を回収しないと成り立ちませんし、その判断は受け入れるしかないと思っています。
日本の展開はどうなっているのだとやきもきしている方々に早く確かな情報をお伝えしたかったのですが、いろいろ状況が動き続けていたこともあって今までできませんでした。
このようにやや残念な結果となってしまいましたが、上記の通り海外リリース版を日本語でプレイすることはできますので、北米アカウント等を作れる環境にある方は是非コンソールで『Gone Home』を楽しんでいただけたらと思います。
by gonehome-j
| 2016-02-05 20:45
| コンソール版について